赤ちゃんの頃から5歳までは「おねしょ」と呼び、成長過程のもので病気ではありません。小学校入学以降も月に数回以上「おねしょ」が続くことを、「夜尿症」と呼んで区別しています。
おねしょ(夜尿症)のお子さんは2~3歳児で40~50%、5~6歳児で10~20%、10歳児で5~7%といわれており、成人まで続くこともあります。「自然に治るから」「病気ではないから」という保護者のお考えで医療機関を受診されないことがあります。
でも、何もしないで様子をみているだけでは、1つ年をとるごとに約10%ずつのお子さんしか良くなりません。医療機関で適切な指導と治療を受ければ、最初の1年で50%以上のお子さんが良くなります。
当院では夜尿症外来を火曜日14時から、予約制で行っています。時間が合わない方は、一般外来でも相談可能です。生活・身体・心理のいろんな面から治療に取り組みますので、出来るだけ予約をして頂ければと思います。最初の受診は保護者の方だけでも構いませんので、まずはご相談ください。
夜尿症を治すには、お子さんの「治そう」という治療意欲(モチベーション)とともに、ご家族の協力も大切です。一緒に頑張りましょう!