2014.10.27
ノロウイルスによる嘔吐下痢症を疑った時の消毒方法
かって冬期に多かったノロウイルスによる感染性胃腸炎は、最近では1年中みられるようになりました。ノロウイルスは体外でも安定で、一旦食品に付着すると,食中毒の原因になります。ウイルス量が10-100個でも発症するため、容易にヒトからヒトへ感染します。症状が消えても糞便中にはまだウイルスが残っていることが確認されています)。
潜伏期間1-2日。症状は嘔吐下痢、時に発熱も。4-5日で軽快します。
二次感染予防:1、手洗の励行(せっけんをよく泡立て洗う)2.糞便、嘔吐物は使い捨てのビニ-ル手袋で処理する。3.糞便嘔吐物の処理は以下の3原則で処理=すぐに拭き取る!。乾燥させない!。消毒する!。
ノロウイルスの消毒は塩素系消毒剤が有効です。消毒用アルコ-ルや逆性せっけんはあまり効果はありません。ノロウイルスは乾燥すると、容易に空気中に舞い。これが口から入って感染します。室内で誰か嘔吐し、その後その集団で患者が多数発生するという事例をよく経験します。
糞便嘔吐物で汚れた衣服の消毒
50倍に薄めた家庭用塩素系漂白剤(一般家庭用の塩素濃度は役5%)を浸したぺ-パ-タオルで拭いた後、同液に30分程度つけ込む。
嘔吐物で汚れた床の消毒
10倍に薄めた家庭用塩素系漂白剤を浸したぺ-パ-タオルで嘔吐物を覆い、(可能なら5分間静置する)そのまま、ゴミ箱に捨てる。床は同液で拭き取り乾燥させる。この作業の間、窓を開けるなど、換気に留意する。
トイレのノブ、トイレの床などの消毒
250倍に薄めた家庭用塩素系漂白剤でふく。(塩素系漂白剤は金属腐食作用があるので、消毒後水拭きする)
*10倍希釈:水道水500mlに塩素系漂白剤を50mlいれる。
*50倍希釈:水道水500mlに塩素系漂白剤を10ml入れる
これらはペットボトル等に作り置きしておくと便利。保管には注意を。