お知らせ

2015.08.03

自家中毒とは

名前はは似てますが、病原菌に汚染された食品による食中毒ではありません。
この病気は、1.5〜8歳位の比較的やせ型の繊細なタイプの子どもが、種々のストレス(風邪、遠足、遊びすぎなどの疲れ、親に叱られる(精神的ストレス))を受けた時や、夕食を食べずに寝た時などに一時的に陥る病態です。症状は、頑固な嘔吐、腹痛、頭痛、全身倦怠感、脱力感が突然おこってきます。重症の場合、血性の物を嘔吐する場合もあります。時に低血糖が進行し朝起床する頃に、冷汗がでたり脱力発作、時に意識障害を起こし、てんかんと間違われたりすることがあります。
我々の体は多くの細胞からできています。この細胞のエネルギ−源は、大人は脂肪と糖ですが、子どもは糖しか上手に利用できません。従って飢餓の時など、糖質が枯渇した場合、体の中の脂肪組織が予備のエネルギ−源として分解されます。子どもは完全にこの脂肪を代謝できないため、不完全燃焼物として体の中にアセトン体という子どもにとって中毒物質が生じます。これが全身を廻り上記のような症状を引き起こします。尿の検査でアセトン体陽性というのは、この血液のアセトン体が尿の中に漏れ出てきた物を捉えています。治療は、ブドウ糖の補給です。ほとんどの場合、安静にして糖質(甘いもの)を少し多めにとることで軽快しますが、重症の場合(経口摂取が無理な時や、脱水が認められるとき)は点滴(水分とブドウ糖の直接補給)が必要となる場合があります。予防は自家中毒になりそうな時は、いつもより多めに甘いものを与えたり、脂肪の多い食事を避けます。勿論普段はいつもどうり規則正しい生活をさせてください。体がガッチリして,筋肉量が増える頃に発作は無くなります。
しかし中には周期性嘔吐症といって,自家中毒とほぼ同じの病態を何回も繰り返し、症状も強いお子さんがおられます。成人期には症状は無くなりますが、偏頭痛になっていく方が多いことが知られていますが、その病態はまだよく解明されていません。詳細は外来でご相談下さい。


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