2011.01.20
Q1)同時接種とは
A1)同日に2種類以上のワクチンを接種することで、ワクチンはそれぞれ1本ずつ注射器に準備します。左右の腕(上腕)にそれぞれ1回ずつ接種します。一つの注射器に複数のワクチンを混ぜて(混注)注射する方法ではありません。
Q2)どのようなワクチンが同時接種が接種できますか?
Q2) 本来は多くのワクチンの同時接種が可能です。副反応、その救済制度等を考慮して定期接種と任意接種のワクチンを組みあわせて行います。実施にあたっては医師に相談してください。
Q3)今までなぜされてこなかったのですか
A3)従来我が国で単一ワクチン単回接種が原則であった理由は、医学的というより社会的理由でした。以前より諸外国では広く同時接種が行われていましたが、我が国の事情によりワクチンの個々の副反応の見極めを重視したためと言われています。
Q4)同時接種は法律で認められていますか?
A4)「定期の予防接種の実施要領」という厚生労働省通知の中に、「あらかじめ混合されていない2種以上のワクチンについて、医師が特に必要と認めた場合には、同時接種を行うことができる」とされています。
Q5)健康被害の救済制度について教えてください。
A5)予防接種法に基づく定期の予防接種のワクチン接種後に健康被害が生じた場合は、「予防接種健康被害救済制度」の適用になります。一方、任意接種の場合は独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づき、通常の医薬品などで副作用が生じた場合に準じた救済になります。救済額は概ね「予防接種健康被害救済制度」のほうが手厚い給付になっています。
いずれにせよ、赤ちゃんの注射痕を3箇所圧迫し、だっこし、手荷物を持って院内を移動して頂く事になります。スタッフがお手伝いしますが、接種当日は(1)手荷物は最低限、(2)貴重品は持参しない等の配慮をお願いします。