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2019.02.18

昨今の麻しん、風しんの流行について

麻しん、風しんの流行について

この二つの感染症はご存知のように、小児科の立場からみるとほとんどの方はワクチン接種済みのはずです。しかし流行が起こります。その原因として、3つの理由と、二つの枠組みの相違が挙げられます。

まず理由です。1、は明らかにワクチン接種時代のお子さんでも何らかの事情で接種できていない。2.接種しても何らかの理由で抗体ができなかった。3.抗体ができても感染防御水準と言われる一定値に達なかった。

次は枠組みです。以前は麻しん、風しんワクチンは、1回法でした。現在は2回法です。この違いです。

まず1回法の背景です。以前はまだ自然感染があるため、我々は、絶えず野生株のウイルスに出会っていたので、自然にブースト効果(注1)が働き、高い抗体値を維持できていました。ところがこの感染症が減少すると、人は野生株のウイルスに出会わなくなり、ブースト効果が得られなくなってきました。そのため1回の接種である程度上がっていた抗体値は下がり続け、10代後半には先に述べた感染防御水準以下になります。それに対応するための施策が2回接種法です。1歳と5歳に2回接種する方法です。

今回伝えられている麻しんの流行はこの5つの要素が絡んで、感染防御水準を維持できていなかった方が罹患されたと思います。

ワクチンの世代間の違いをみると、以下のとおりです。

年昭和52年(1977)4月以前の出生の方(42歳)はワクチンを受けておられません。年昭和52年(1977)4月から平成2年(1990)3月31日までの方(29歳)は1回接種。平成2年4月から平成12年(2000)までの方は1回接種ですが、特例措置で中学、高校で2回目を受けておられるはずです。平成12年(2000)現在19歳以降は、2回接種です。

マスコミ等で報じられる患者さんの年齢が成人に多いのはこんな理由です。

ご心配な方はご相談ください。

注1:ブースト:最初の接種で基礎免疫をつけ、その後数回、同種のワクチンの接種、または野生株と接触することで高い抗体値を獲得することができる。この効果を利用し、4種混合、肺炎球菌、ヒブワクチンは作られている。


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