2024.01.25
ノロウイルスは乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層に急性胃腸炎を引き起こします。
冬が流行期で、今年も1月になって感染者が急増しています。
さらに、以下の理由で集団発生を起こしやすいため注意が必要です。
・感染力が非常に強い
10〜100個の少量のウイルスでも感染・発症します(インフルエンザウイルスは100~1000個)。
・耐熱性が高い
十分な加熱殺菌が必要です(85~90℃で90秒以上の加熱)。
・アルコール消毒が効きにくい(次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です)
・感染経路が多い
① ノロウイルスに汚染された食品を摂食する(=食中毒)。
② 感染者の吐物が床に飛散した際に、ウイルスを含んだ飛沫を吸いこむことによる(=飛沫感染)。
③ 感染者の吐物や便が乾燥して空気中を漂い、これを吸いこむことによる(=空気感染)。
④ 汚染されたドアノブや手すりなどに長期間生存しているので口の中に入る機会が増える(=接触感染)。
例えば、ステンレス製品上での生存期間はインフルエンザウイルスが1~2日、ノロウイルスは1週間、
布・絨毯でインフルエンザが半日程度、ノロは2週間生存しています。