2024.10.14
秋の花粉症の主な原因となるのはキク科の植物で、日本全国に広く生育しているブタクサは特に注意が必要です。日本で初めて報告された花粉症は、春のスギ花粉症でもヒノキ花粉症でもなく、秋に咲くこのブタクサ花粉症だそうです。
ブタクサ花粉の飛散は今がピークで、地域によっては11月まで飛散することもあります。
春の花粉症との違いは?
・スギ・ヒノキは高さ数十メートルで森林を形成しており、花粉が高い所から飛びだすので最大200kmまで飛散します。ブタクサは空き地や草むら、河川敷、道路脇などに生育し草丈1~2メートルで、飛散範囲は広くても数十メートルから100mほどです。
→背の低いお子さんは特に注意が必要
・ブタクサ花粉はスギ花粉の半分ほどのサイズでとても小さいです。よって、鼻をすり抜けて気管支まで入り込んでしまうので厄介です。目のかゆみやくしゃみ、鼻水、鼻づまりだけでなく、春の花粉症と比べ咳が出やすく、風邪の症状と間違いやすいです。
春の花粉の場合は飛散範囲が広いので逃げ場がありませんが、秋の場合は「原因となる植物の生育場所を避ける」というのが有効な対策となります。どうしても近づかなければいけないときは、春の花粉症と同様にマスク、花粉症用メガネ、アレルギー用の目薬などを活用しましょう。