2025.04.19
呼吸器感染症の原因となる微生物には、コロナやインフルエンザなどのウイルスや、マイコプラズマなどの細菌も考えられます。これらの原因を症状や診察で特定することはまず出来ません。そのため、原因検索のために何度も鼻の穴を綿棒で擦られることもあり、お子さんの負担になっていることと思います。
この度当院(長尾)では、1回の綿棒検査で同時に15種類の呼吸器感染症の病原体(ウイルス11種類、細菌4種類)の診断が出来るPCR検査装置を導入しました(測定時間は約15分)。
この検査は非常に鋭敏なため、例えば1か月前に感染して既に症状が治まっている微生物や、検査した時にたまたま粘膜に存在していただけの微生物を拾ってしまうこともあり、今現在の症状の本当の原因を特定していないこともあります。
結果の解釈が難しいことや検査に使用する試薬が非常に高額なため、どなたにでも受けていただくものではなく、医師が必要性を判断したうえでの検査となることをご了承ください。