アレルギー外来

スキンケア指導、ステロイド剤や保湿剤を用いて皮膚炎の改善、痒みのない（少ない）状態を目指します。また食物アレルギーが関与する乳児アトピー性皮膚炎の場合、検査値のみにとらわれない「最小限の食物除去」を原則に食事指導なども同時に行っています。

乳児期の食物アレルギー（卵、ミルク、小麦、大豆等）は多くはいずれ摂取できるようになりますが、成人の食物アレルギー（甲殻類、そば、フルーツなど）は治りにくいといわれています。食物アレルギーは年齢にその病状が異なり、また摂取する食品の加熱の程度やその量などによって症状は異なります。また運動誘発性アナフイラキシ—というような特殊な病型もあります。当院では血液検査や、食事日記など詳細な問診を行い、それらを合わせて正しい診断と最低限の食事制限を行い、「食べて治す」を心がけています。

過去にアナフィラキシーショックをきたしたことがあるハイリスクのお子さんの場合、エピペン処方を行っています。

乳児期の喘鳴（呼気時のゼーゼー）は多くは6歳頃には軽快しますが、中には気管支喘息と進展していく例もあります。当院ではガイドラインを基本に、子どもの生活の質（睡眠、登校、登園）に配慮した診療を行っています。

口の中に食品やスギ花粉等の原因物質を取り入れ、過敏性を減少させるという比較的新しい治療法です。根本的な体質改善が期待できる治療法ですが、毎日継続しないといけない、治療が数年にわたる等の問題点もあります。現在の治療（抗アレルギー剤の内服、ステロイド点鼻など）では症状の改善がない、等があればご相談ください。